セレナのハイブリッド車に追加されたのはe-POWER 4WDではなく、e-4ORCE
先日、近年にしては珍しく純エンジン車の値下げが行われたミニバンの日産・セレナのマイナーチェンジ時に予告されていた通り、ハイブリッド車に4WDのe-4ORCE(イーフォース)搭載モデルが追加されました。最低地上高も135mm⇒150mmとなり、走破性も向上しているのも👍
Vプラットフォームにでかいリアモーターのるんかい😅だったのがキックスのマイナーチェンジ時でしたが、今回はさらにe-4ORCEまでのるんかい😅というのが今回の驚きですね。実際、リアモーターはMM48で最高出力60kW(82PS)と最大トルク195N・m(19.9kgf・m)でキックスと全く同じ数字です。
キックスはe-POWER 4WDで動力配分だけでブレーキ制御まではしていませんが、セレナの方が動力配分とブレーキ制御を統合しているe-4ORCEなのでより本格的といえます。
現在のところリアモーターを搭載している電動化されたミニバンと比較するにノア/ヴォクシーのリアモーターの2倍の最高出力、アルファード/ヴェルファイアのリアモーターよりも10kW大きい最高出力はセレナe-4ORCEの強みでしょう。しかも5ナンバーサイズを死守しているグレードでも前315N・m(32.1kgf・m)+後ろ195N・m(19.9kgf・m)の最大トルクを街乗りの低速域から発揮してくれるのは素晴らしい。
強いて残念なところをあげるとすればハイウェイスターやAUTECHや特装車にはe-4ORCEの設定があるものの、最高級グレードのLUXION(ルキシオン)には設定がない点。
多分、リアフロア形状やリアサスペンションの変更を含む2WDのe-POWER車と4WDのe-4ORCE車との差額、言うなれば”e-4ORCE代”が約40万円弱であるため、流石の500万円越えの全部乗せはしないかと。
そして意外にも?90周年記念車にセレナe-4ORCEの設定はないため、比較的電動化色強めにも拘わらず、サンライズカッパーの差し色を入れることもできません。キックスの90周年記念車では4WDが選べるのですが…(ノд-。)あぅ。。
これ以上、大出力のリアモーターを搭載して、複雑で本格的な4WD機構を搭載するにはPHEVかEVのミニバンの登場を待つことになるでしょう。