ひさびさに検討する価値がある電力新料金プラン「おひさま昼トクプラン」[※九州電力エリア]

電力自由化後もオール電化でエコキュートのある住宅や電気自動車を利用している場合、結局一番電気料金が安くなるのは以前からある電力料金プランそのままということに変わりはありませんでした。
いわゆる新電力は別荘や単身赴任等であまり電気を使わな場合には基本料金無料といった魅力はあります。
そういったなか九州電力は4月1日からおひさま昼トクプランとして有り余る太陽光発電を背景とした昼間の電力利用が安くなるプランを発表しました。

昼間に電気料金が安くなるプランで夏冬13.47円/kWh春秋12.37円/kWhな最安価格を叩き出しているのはエコキュートや電気自動車のユーザーにとっては嬉しい限り。
もともと九州電力は他の原子力発電所が再稼働していない地域よりも安い電気料金なのですが、それでも驚きです。

デメリットとしてはシフトタイムとして8時から10時と16時から18時までの計4時間は夏冬35.02円/kWh春秋31.84/kWhと半端な時間帯に電気料金の高い時間帯が分散されている点や夏冬13.47円/kWh春秋12.37円/kWhのもっとも電気料金の安い時間帯は10時から16時までの6時間で固定されて8時間あるいは10時間といったように増やすことができない点、電気自動車だと多くの人にとっては昼間に自宅で充電するのは非現実的な点、これぐらいでしょうか。
ただ、上記以外の時間帯は18.37円/kWhと夜間が安いプランと比較的差がないため、エコキュートで昼間にお湯を沸かしてEVやPHEVは従来通り夜に充電するようにしても安くなることもあるでしょう。

料金単価

(円)

区分 単位 料金単価
基本料金 契約電力が10kW以下の場合 1契約 1,888.80
契約電力が10kWをこえる場合 15kWまで 1契約 4,758.20
15kW超過分 1kW 573.88
電力量料金 おひさまタイム 夏冬 1kWh 13.47
春秋 1kWh 12.37
シフトタイム 夏冬 1kWh 35.02
春秋 1kWh 31.84
だんらんタイム 1kWh 18.37

(注)料金単価には消費税等相当額を含みます。

(注)ご使用量が0kWhの場合の基本料金は、半額となります。

出典:おひさま昼トクプラン

もちろん、このおひさま昼トクプランは九州電力エリア(離島を除く)でしか契約することができませんが、原子力発電所の再稼働による低廉な電気料金を望むことができない地域では同様の施策により、夜間でも1kWh30円を超えるよりは昼間でも1kWh10円台になってくれると、エコキュートや電気自動車が圧倒的に魅力を増すので今後は他の地域でも同様のプランがでてきてくれることに期待します。