ついにEVのお宝充電サポートもサービス変更へ
このサービス改定はZESP2のZESP3へのサービス改定以来の衝撃かもしれません。
EVやPHEVといった外部充電を必要とする車を販売しているメーカーはだれでも利用できる充電設備を手軽に利用できるように各種充電サービスを提供していますが、今回、三菱の車向けの三菱自動車電動車両サポートのサービス変更がアナウンスされました。2025年5月末までは今まで通りではあるものの、2025年6月からは大きく変わります。
これまでと変わらない点はよく遠出をしてe-MobilityPowerの充電器を利用するならプレミアムプラン、プレミアムの月額料金ほど利用しなかったり、万が一のために持っておくならスタンダードプラン、法人向けにコーポレートプランが用意されていることに変わりはありません。
変わったのは雑に言ってしまえば倍になった基本料金、充電料金の単価、プレミアムプランに付帯した無料充電分、普通充電器利用の無料や駆動用バッテリー容量測定サービスなどのオマケが無くなったところ。これまでだと月額料金が安く、10年前のままの従量料金価格で、プレミアムプランだと普通充電器だとどれだけ充電しても無料だったお宝充電サポートだったのでこれまでが安すぎたんや…案件。
つまり、これまではEVやPHEV普及のためオマケが付いていたり、電動車への不安を解消することを含めたサービスだったものが2025年6月からは内燃車がガソリンスタンドを利用するのと同様に使った分だけ支払うといった料金体系へと変わります、
値上げにもかかわらずあえていいところをあげるとすれば、それでも他社の充電認証サービスよりも安い(いまだに一見さん価格であるビジター料金は論外なほど高い)ことやZESP3ほどの月額料金を払わなくても同等の従量料金(例えばプレミアムプランで急速充電33円/分、普通充電3.3円/分)で軽EVやPHEVのような駆動用バッテリー容量の車の利用形態にあった料金プランといったところでしょうか。
もしかしたら今後は自動車メーカー主体の充電サポートからEV充電自体を専業とした企業のサービスへと移行していく頃合いなのでしょう。
すると現在の三菱自動車電動車両サポートのユーザーは新たなサービス内容で継続すべきか?という問いが出てくると思います。
i-MiEVから始まり、ミニキャブMiEV、ミニキャブMiEVトラック、eKクロスEV、ミニキャブEVと続く軽EVで自宅に充電設備が用意出来ない場合は是非もなしとなり、あとは走行距離によってプランを選ぶことになりますが、PHEVで特に20kWhのバッテリー容量ではない初代アウトランダーPHEVやエクリプスクロスPHEVについては割り切って自宅での充電を重視した方が良いだろうとは思います。
今後もこの充電サポートの利用に向くユーザーは新型アウトランダー(特にMC後)やeKクロスEV、はたまた今後追加される電動車で遠出して充電を必要とするあるいは都合の良い充電器を利用できる人でしょう。
今回の判断は2025年4月のサービスの新ページが公開されるまで待つこともできますし、既存のユーザーで納得できなければほっておけば5月末で自動的に解約されます。
まとめると今回のサービス変更は昨今の物価高の影響を受けたものではあるものの、今後追加されるであろう大容量バッテリー搭載モデルをも見据えた変更のように思えます。