[朗報]ピックアップトラックの三菱・トライトンの日本導入決定!!


三菱自動車、新型1トンピックアップトラック『トライトン』を世界初披露
~本日よりタイで販売を開始、日本へは来年初頭に投入予定

フルモデルチェンジを果たしたトライトン(市場によってはL200)はBEAST MODE(勇猛果敢)というデザインコンセプトのもと、より壮観で力強さを感じさせる外観をはじめ、内外装、エンジン、ラダーフレーム、サスペンションといったありとあらゆるところが一新されているようで、ニュースリリースの内容はここ最近なかなかないぐらいの分量になっています。

いくつか注目したい点をみていくと搭載されるディーゼルエンジンは直列4気筒2.4Lの4N16でこれに市場によって6速MT/6速ATの組み合わせ。4N16は先にマイナーチェンジされた日産・キャラバン(いすゞ・コモ)にも搭載されていますがそれらの最高出力97kW、最大トルク370N・mと比べると、トライトンの4N16は高出力グレードの最高出力150kW、最大トルク470N・mと標準グレード135kW、最大トルク430N・mで同じエンジン型式でありながらかなり違うところが面白いですね。

注目したい点を他にも挙げていくと、

  • ラダーフレーム、サスペンションなど主要コンポーネントを三菱自動車独自で新開発
  • スーパーセレクト4WD-IIシステムには電子制御のアクティブヨーコントロール[AYC]を組み合わせ
  • レーダークルーズコントロールシステム[ACC]をはじめとする最新の安全装備や、コネクティッド技術を用いたエマージェンシーサービスなどを投入し、ハード面だけでなくソフト面でも安全性、快適性を大幅に向上
  • 新開発となるラダーフレームは従来型から断面積を65%増やし、曲げ剛性40%、ねじり剛性60%の強化を実現。一方でハイテン鋼の採用比率を大幅に増加することで、重量増を最小限に
  • 走行モードは「NORMAL」、「ECO」、「GRAVEL(未舗装路)」、「SNOW(氷雪路)」、「MUD(泥濘)」「SAND(砂地)」、「ROCK(岩場)」の最大7モード
  • 上級グレードはボディカラー同色グリル

もう挙げたらきりがないので三菱らしい四駆が好きな方は公式サイトをご覧ください😅

日産・ナバラのOEMになるとか共通化されるとかいう噂は杞憂でしたね😂公式発表にもある”主要コンポーネントを三菱自動車独自で新開発”の意味合いはここらへんからくるものでしょう。

目新しいボディカラーはヤマブキオレンジメタリックと、ブレイドシルバーメタリック。定番カラーとしてホワイトダイヤモンド、ホワイトソリッド、グラファイトグレーメタリック、ジェットブラックマイカ。

ティザーサイトのVirtual Showroomで見るには、おそらく日本国内向けにはダブルキャブだけの導入でシングルキャブやクラブキャブの設定は無く、グレード設定に関しても海外向けにある一番ベーシックなグレードはなく、標準グレードか高出力グレードかを選ぶことになるのでしょう。

日本では並行輸入を除けば新車で買える典型的な1tピックアップトラックはトヨタ・ハイラックスだけなのがここ数年続いているため、気になるのはハイラックスと比べてどうか?と気になるかと思います。実のところは実際に市販されたのを乗り比べるしかないのとハイラックスもそろそろフルモデルチェンジがあってもいいぐらいの時期になっているので何とも言えないところもあるのですが、同じく直列4気筒2.4Lディーゼルエンジンと6速ATを組み合わせるタイ生産のピックアップトラックでありながら、現行型のハイラックスはGRでも標準グレードでも最高出力110kW、最大トルク400N・mで一方の新型トライトンは高出力グレードの最高出力150kW、最大トルク470N・mと標準グレード135kW、最大トルク430N・mであり、日本市場に導入されるであろうグレードでエンジンパワーを比べた場合、カタログスペック上はどのグレードでも三菱・トライトンがトヨタ・ハイラックスに勝っていることになります。

最後に国内導入されていた先々代のトライトンはどういった車だったかというとデザインとしては”ブーレイ顔”と言えばわかる人にはわかるでしょう。問題は当時は適したディーゼルエンジンがなかったためかV6、3500ccのガソリンエンジンと4速ATの組み合わせしかなかったため、ピックアップトラックを乗用車的に使うユーザー向けであり、ヘビーデューティー向けの仕様やディーゼルエンジンやMTの国内導入は無く、買い手を選んでしまう要素がありました。しかしながら、中古車市場では軽自動車のように底堅い需要があるので今回の新型トライトンの国内導入の決定に至ったのだと推測します。

国内導入されなかった先代のトライトンは今の三菱車の共通デザイン言語である”ダイナミックシールド”をいかしたデザインで、内外装の質感、ディーゼルエンジンとしては珍しい可変バルブタイミング機構(MIVEC)を吸気側に搭載した4N15エンジンと6速MT/6速ATを組み合わせるなどパワートレーンの性能も向上し、フィアット・フルバックとしてOEMされたりしたものの、結局国内導入は見送られていました。

フルモデルチェンジしたトライトンの日本市場での発売は来年の2024年初頭とのことなのでダブルキャブ以外にシングルキャブやクラブキャブの日本市場導入はハナからないにしても、6速ATだけでなく6速MTも導入されるのか、あるいは高出力モデル導入の有無や、それがトライトン アスリートとなるかラリーアートとして明確に高出力のスポーツモデルを展開していくのかは今後の発表に注目したいです。

さらにピックアップトラックでも電動化と無縁でいられなくなることからトライトンPHEVといったプラグインハイブリッドモデルの登場もあり得るようなのでこちらは他社のピックアップトラックにはまだ無い魅力ですね。

トライトンの日本導入決定の何が嬉しいかというと、トライトンはパジェロ スポーツのベースともいえるので上手くいくとパジェロスポーツのフルモデルチェンジ後の日本市場導入でパジェロ復活パジェロ スポーツPHEVあるいはパジェロPHEVまで連想できてとっても(・∀・)イイ!!