現実的に検討しやすい軽EV、日産・サクラ/三菱・ekクロスEVは”お早めに!!”

2022年8月5日

 

 

 

駆動用モーターをフロントに置く前輪駆動、20kWhのバッテリー容量


2009年登場のi-MiEVはリアにモーターを配置する後輪駆動でしたが今回は打って変わって一般的な前輪駆動です。あえてメリットを挙げるならばモーター駆動のFF車はガソリン車よりも緻密に制御できるため4WDとまではいかなくても雪道走行でも優れている点ではないでしょうか。

フロントに搭載されるモーターは日差・ノート4WDのリアモーターと共通で軽自動車向けに調整され、注目したいのは195N・mというガソリン車であれば2000ccの自然吸気エンジンを積んだ車程度の最大トルクを最大出力の64馬力と共にほぼ全域で発揮してくれるところです。この数字はターボを積んだ軽自動車の2倍近い!!上に軽スポーツや前述のi-MiEVの160 N·mよりも大きい数字で、チューニングして軽スポーツよりもビッグトルク。

20kWhというバッテリー容量は新型アウトランダーPHEVと共通で、エンジンを持たないEVとしては小さくカタログ上の航続距離は180kmとシティコミューターとしての性格が強くなっています。現実的な距離としては140km程度と見積もっても毎日片道5,60km程度までの通勤なら電欠におびえる必要もないでしょう。

雪国での暖房使用時の航続距離はEVの弱点ではあるものの、充電ケーブルをつないだままのプレヒーティングやハンドル、シートヒーターの活用によってだいぶカバーできているようにも感じます。

自宅で充電できてなおかつ深夜電力の料金で充電できるならこれほど低コストで維持できる動力性能も申し分ない車もないと思います。

その他にはリアサスペンションは2WDであってもデイズ/eKクロスの4WDのリアと同様のマルチリンク式であり、また、バッテリー搭載のために強化されたボディ剛性といった特徴も注目したい点です。

 

気になる価格は国の補助金で200万円を切り、都や区のものまで含めれば150万以下に

現在FCV、EV、PHEVに対して国からの補助金が出ているのは周知のことで、軽EVとPHEVについては55万円となっており、車両価格比でみれば無視できないものとなっています。

これにより全国的にサクラ/ekクロスEVは実質200万円を切る価格で手に入れられるようになり、さらにはこれにお住いの都や区の補助金を上乗せすることも可能。

すると実質150万円以下も可能な自治体もあり、これは場合によってベースのガソリンエンジン搭載モデルの軽ワゴンのエントリーグレードよりも安いという逆転現象までありえます。

なんにせよ補助金は早い者勝ちの要素が強いので”お早めに!”としか言えません。補助金バトルはこの6月7月で勝負は決まるものと推察しますね(;´∀`)

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ボディカラーはそれぞれの個性を反映している

サクラとekクロスEVとの大きな違いは、

日産・サクラ:高級、上質、同社EVとの共通性
三菱・ekクロスEV:アクティブ、EVであることを特別視しない同社ラインナップとの共通性

といった感じに見受けられますがボディカラーのラインナップについてもその通りで、どの車にも設定されているような無難なモノトーンの白、シルバー、灰はサクラでしか選べず、個性しかないアクティブさを際立たせた2トーンカラーとルーフレール、フロントバンパーガーニッシュの組合せで遊ぶのはekクロスEVでしかできません。

ただ、どちらとも特別塗装色のオプションを避けようとすると大体ブラックへと落ち着きそうな気もします😅

 

サクラには商用グレードもある

基本的にサクラとekクロスEVには外観ほどの価格差というものはありません。

が・・・サクラにはさらに数万円安のSグレードという最安仕様があり、これは貨物用のバンではありませんが多少余計な装備を省いたビジネスユースのモデルです。

最安グレードでも国の補助金の額は変わらないのでその威力は凄まじいですね。

目の毒だからか日産の公式サイトで普通にサクラのグレード一覧には表示されません🙄

 

あえて軽自動車初のEVであるi-MiEVがまだサクラ/ekクロスEVに勝っているところを挙げてみる

i-MiEVにあってサクラ/ekクロスEVにないもの・・・つまり、あえてこれから中古のi-MiEVを検討するときに注目したい点は、個性的なデザイン、後期モデルでのパドルシフト、そしてリアにモーターを搭載した後輪駆動である点でしょう。
軽自動車規格の最後の方と普通車化した後はパドルシフトらしい大きなパドルシフトがついています。サクラやekクロスEVにはない魅力ですね。

あるいは一時期は本当に捨値のような中古車価格になっていたのでお手軽にシティコミューターとしてEVを入手するには補助金がある今年より容易だったかもしれません。

 

軽ハイトワゴン版、例えば"ekクロス スペースEV"や4WDモデルの登場は?

さてここまで書いたところで気になるのはなぜ軽ワゴンベースか?といったことです。

言うまでもなく、軽自動車で売上ランキング上位はいずれもホンダ・N-BOXのようなスライドドアを搭載した軽ハイトワゴンであり、あえて乗用軽EVを1車種だけラインナップするならこちらでは?とも思ったりもします。

ただ、これは考えてみれば明らかで、軽自動車というサイズや価格の制限により搭載バッテリー容量もおのずと限られている中でより重くなって航続距離が短くなったり、装備増による価格増を避けたかったのでしょう。やはりシティコミューターとして通勤等の市街地走行向けには軽ハイトワゴンは必要十分ですし。

では”ekクロス スペースEV”が無理かといえばそうでもなく、バッテリーの高出力化がされてバッテリー容量の増加が実現すればなんとかなる範疇だと思います。

つまりは売れ行き次第かと。補助金も!

はたまた他社によってスライドドアの軽EVが登場する日も近いのかもしれません。

・・・いや待てよ・・・場合によってはバッテリー容量と価格次第で三菱・ミニキャブMiEVの復活が化ける(。´・ω・)?

 

また、雪国では気になる4WDモデルは追加されるだろうかという点はヨンクの電動車が欲しければアウトランダーPHEVやアリアを買えというわけではありませんがすぐには難しいでしょう。

なにせリアにモーターを置こうと思っても搭載位置まで駆動用バッテリーが鎮座していますし、フロントからプロペラシャフトでリアに動力を送ろうとすれば同じく駆動用バッテリーが・・・EVなのにプロペラシャフトが・・・重量増が・・・となります。なんとかリアにフロントと同様のモーターを置いて、システム出力で合計64馬力トルク400N・m近いトンデモ仕様を作り出したとしても今度はそれに見合うだけのバッテリーをどこにおくかは?ですね。

これらを無理やり解決しようとすればバッテリーの2階建ては避けられず、重量増ででかいタイヤを履くことになり、そういった車は往々にしてSUV的なものになり・・・パジェロミニがEVで復活する!?というトンデモに繋がります(∩´∀`)∩

 

 

 

 

 

 

結局・・・サクラにする?eKクロスEVにする?その違い

共同開発された車なので見た目のデザイン以外はほぼ共通であるため、1台のシティコミューターとしてどちらを選ぶかは完全にその人の好みといえます。

ですが、比べてみるとサクラは運転支援装置が標準で寒冷地装備がオプションで後回しになり、eKクロスEVはその逆で寒冷地装備の方が先につけやすくなっています。
そのため、最安グレードでも高度な運転支援装置が欲しいならサクラ、それよりも先に寒冷地装備を充実させたいならeKクロスEVでしょう。
もちろん、”全部のせ”のフル装備ならeKクロスEVにはルーフレールがつくぐらいで大きな違いは出ません。

また、充電ケーブルについてもサクラは完全にオプションで約6万となっており(これなら充電ケーブル付きの充電設備を買った方がいい!?)、一方でeKクロスEVは標準装備となっていて、既に充電設備があるユーザーならばオプションレス化で約2万円弱を値引くことも可能。

最後にeKクロスEVは独立の車名ではないということのメリットとして残価率の設定がガソリン車のeKクロスと同様というオマケもあるかもしれません。