やはり”PHEVといえばアウトランダーPHEV”なフルモデルチェンジをみる

ついに来たアウトランダーのフルモデルチェンジ!!
新しいプラットフォームを採用し、パワートレーンすべての性能が向上し、内装も豪華になって1台の車として完成度の高いPHEV、フルモデルチェンジを果たしたアウトランダーPHEVを見てみましょう。

今回からPHEVオンリーで純ガソリンエンジン車のラインナップは無し

初代アウトランダーPHEVの販売期間中にはマイナーチェンジ後も2Lや2.4Lエンジンを積んだ電動化とは無縁な純ガソリンエンジンモデルもありました。
これらの素晴らしいところは本格的4WD機構を持ちつつも5+2でオマケ的といえども3列目があり、リーズナブルな価格であったことでしょう。

海外市場では一足先にガソリンモデルだけがフルモデルチェンジを果たし、こちらには2.5LのPR25DDエンジン、つまりは日産の新型エンジンを積んでいます。

日本市場へは本命のPHEVモデルだけの導入となり、PR25DDエンジンを体感してみたいなら日産・エクストレイルのフルモデルチェンジを待つほかないでしょう。

気になる駆動用バッテリーの容量は20kWh

アウトランダーPHEVの登場時の駆動用バッテリーサイズは12kWh、マイナーチェンジ後は13.8kWh。そこから比べると倍増とはいきませんが、かなりの大増量でi-mievや今後発売される軽EV並となっており、EV走行換算距離は83kmのカタログ通りの距離をEV走行するとはいかないまでも、日常で利用するかなりの距離を安価な電力を利用して賄えるようになっていますね。

トヨタ・RAV4 PHVやLEXUS・NX PHVの18kWhより大きいのは流石。

12kWhや13.8kWhの駆動用バッテリー容量を持つPHEVにおいける急速充電器のメリットとしては20kWだろうが50kWだろうが充電結果に差がないため、どこで充電しても結果的に充電量はほぼ同じでわざわざ”オイシイ”充電スポットを探す必要がない点でした。

一方で新型アウトランダーPHEVの20kWhは、多くの道の駅に設置されているような50kW程度の急速充電器での通常利用できる30分を丸々使ってEV走行不可のすっからかんから80%程度に充電されるため、現状設置されている高出力の急速充電器から1回の急速充電で出来るだけの給電を受けられると言えます。

今後電動化が進むにつれ90kW以上の350kWの急速充電器が設置されるようになるのかもしれませんが、日本全国津々浦々の例えば道の駅などに高圧受電設備や特別高圧受電設備を設置してこれらの、より高出力の急速充電器を設置するのは費用面でも法律面でも差し当たっては難しいと思われるため、既に設置されている急速充電器の多くの50kW以下のものを活用しきる丁度よいサイズだと思います。

エンジンは“4B12"前後に搭載される駆動用モーターも高出力に

先に発表されたガソリンモデルが日産のエンジンを積んでいることからPHEVはどうなるんだろう(・・?というのはもっともでしたが、ご安心ください。
”サイレントシャフト”、”MIVEC”にグッとくる方に朗報な2.4L直列ユニット気筒の4B12エンジン、つまりは三菱のエンジンが載っています。エクリプスクロスPHEVとはエンジンは共通しているものの、搭載されるモーターやバッテリー容量は異なっています。
駆動用モーター出力は、前85 / 100(kW)ということでスペック上はFR的なのはフルモデルチェンジ直前と変更はありませんが、最高出力では前後合わせて約50kW(68馬力)の向上は目を見張るものがあります。

最大トルクをみると、前255/後195(N・m)となっており、これは自然吸気のガソリンエンジンの4.5Lクラス、目安としてV8ぐらいのトルクは2t超の車重を感じさせない程の性能でしょう。

雑に言ってしまえば初代アウトランダーPHEVをV6相当の出力性能とすれば新型アウトランダーPHEVはV8相当としてみればわかりやすいのかもしれません。

専用の補機用バッテリー問題はある?

さて初代アウトランダーPHEVの補機用バッテリーにはS46B24L(S)というバッテリーが使用されており、この(S)が曲者で端子の形が異なっている専用品で一般には流通していないし、あったとしても高価なもので、一般的にはディーラーに丸ごと任せるかより一般的で安く高容量なハイブリッド車向けのS55B24LあたりをTAD-2スペーサーを使って装着するユーザーもいらっしゃるようです。
なお、スペーサーをかませるこの措置は推奨するものではありません。

そのため今回どうなっているのか気になるところではありますが、既にエクリプスクロスPHEVの段階で一般的なLN2が使えるようになっているため、今後は同様の心配をする必要はなさそうです。