ついにアウトランダーのEV航続距離100km超!!
PHEVでおなじみアウトランダーのビッグマイナーチェンジの詳細が公式サイトにも更新されました。
予告されていた通り、 新色のセミアニリンレザーシート、専用のサウンドシステムDynamic Soundsystem YAMAHA Ultimate、大型化した12.3インチのナビディスプレイ、新しいデザインの20インチアルミホイールといった変更点はもちろん、ボンネット形状、パワートレーン、テールライトの変更、サスペンションチューニングや四輪制御のS-AWCの最適化に新開発タイヤといった同じ車でもありとあらゆるところに手を加えられているようです。
なんでこんなに力の入った変わり方したのかをと考えるに今回からは欧州市場をはじめ、より多くの市場で販売されるところが大きいからでしょう。
先代のアウトランダーはビッグマイナーチェンジでGG2WからGG3Wと型式が変わったりしましたが、今回はGN0Wで変更はないようです。
目次
駆動用バッテリーはこれまでの20kWhから約10%増の22.7kWhでEV航続距離100km越えとシステム出力最大20%アップ
ここが今回のビッグマイナーチェンジの注目点でしょう。おかげでEV走行換算距離(等価EVレンジ)で100km超というカタログスペックを叩き出しています。
22.7kWhへと駆動用バッテリー容量が増大することで単にEV航続距離を伸ばすだけにとどまらず、急速充電の速度を早めると共に全体でのシステム出力の最大を約20%を向上させ0-100のタイムを2秒縮めているのも素晴らしい。
実際のところはPHEVは純粋なバッテリーEVと異なり、満充電からすっからかんまで使い切るということは稀で、約7割程度を利用することと合わせて1kWhあたり5km以上の効率で走ってくれるでしょうから、雑に計算しても22.7(kWh)×0.7×5(km)=79.45となり、現実的には80kmくらいはエンジンを始動させることなくEV走行してくれそうです。
また、アウトランダーの駆動用バッテリー=軽EVのeKクロスEVとサクラの駆動用バッテリーなので、そちらもバッテリーサイズが後々向上するかも。
新しいボディカラーは”ムーンストーングレーメタリック”
今回登場した新色は青みを帯びた灰色のムーンストーングレーメタリックで、2トーンの組み合わせも変わっています。
一方で濃い茶色のディープブロンズメタリックはラインナップから外れました。
今回のグレード構成は分かりやすい
現行のアウトランダーは特別仕様車のBlack Editionをお買得パッケージとして設定したのち全部乗せの最高級グレードへと変貌させるなどありましたが、ビッグマイナーチェンジ後は分かりやすい構成になっています。
先ずは5人乗りのみ設定されるエントリグレードの”M”。
前後でツインモーターをもつ本格的な4WDを備え、EV航続距離100km超のPHEVを補助金込みの実質で約470万円と500万円をきるのは流石。
エントリーグレードでもちゃんとヤマハのオーディオシステムDynamic Sound Yamaha Premium(8スピーカー)。
装備が一通り揃った中間グレードの”G”以上では3列シートの7人乗りも選べます。7人乗りとなると補助金込みでも実質500万円台半ばとなるのですが、この価格帯で6、7人をEV走行で約100km送り届けられる車は今のところアウトランダーだけでしょう。
上級グレードの”P”はそれに加えて運転席&助手席シートベンチレーション、リヤシートヒーターといった快適装備やアルミペダル(アクセルペダル/ブレーキペダル/フットレスト)も。
そして最上位グレードの”P Executive Package”は分かりやすい全部乗せです。Dynamic Sound Yamaha Ultimateや専用のブリックブラウン色のセミアニリンレザーシートを選べます。
結果的には補助金を含めても600万円台と大台に乗っていますがこの内装とオーディオシステムを後付けでDIYするなんて非現実的なので差額分の価値はあると思います。
なお、最上位グレードではなくともエントリグレード以外はDynamic Sound Yamaha Ultimate(12スピーカー+デュアルアンプ)をオプションで選ぶことができるようです。
アウトランダー(GN0W)のスタッドレスタイヤはどうする?
年々大きくなるタイヤホイールサイズはカッコよくはありますが、悩みどころとしてはスタッドレスタイヤとホイールの価格を抑えるにはどうするかという要素は常にあると思います。
現行のアウトランダー場合、255/45R20の純正サイズと外径が同じでお得なホイールサイズにしようとすると、問題となるのはタイヤのラインナップで、255/65R16、255/60R17は販売されているものが皆無で255/55R18、255/50R19だといくつか候補があり、夏タイヤと同じ255/45R20だと各社ラインナップがある感じ。
これだとコストを抑えるのには向きませんのでMグレードの235/60R18を検討してみるとどうやらこれが正解のようです。
タイヤメーカーも多くラインナップしていますし、OBSERVE GSi-6のようにこなれた価格のタイヤも有ります。
雑にアウトランダーのスタッドレスタイヤとホイール代だけを考えると👇のような組み合わせで約14万円前後かと。
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なお、これは実車両への装着の可否等を保証するものではないので参考までにお考えください。