新型フリードは短いステップワゴンといった風体



フルモデルチェンジ前のフリード

モデル末期でも高い人気のコンパクトミニバン、ホンダ・フリードが6月にフルモデルチェンジするそうです。
基本的にはステップワゴンと共通性のあるデザインでSUVライクの”クロスター”も追加され、もはや安定版といっていいほどの各種装備だったものも、ハイブリッドシステムや運転支援装置も他のホンダ車と同様になった影響は大きいでしょう。
一般的なミニバンより小さいコンパクトミニバンではトヨタ・シエンタと比較されることもあるフリードですが、先行情報公式サイトを見るにあとは価格次第ということで実体的にはシエンタよりもステップワゴンやN-BOXがライバル!?

フリードのフルモデルチェンジでi-DCDは消え去り、すべてe:HEVになる

フリードはホンダのラインナップの中で最後まで約30馬力のモーターと7速DCTを組み合わせた独自のハイブリッドシステムであるi-DCDを搭載していました。
比較的お手軽なハイブリッドシステムだったものがエンジンを主に発電機として使い、モーターで駆動するe:HEV(旧i-MMD)となり、プライスアップは避けられませんがより本格的な電動車となりました。
フリードのフルモデルチェンジを期に同社のラインナップにマイルドハイブリッドとストロングハイブリッドが混在する状況は解消され、トヨタのようにストロングハイブリッドのみとなりました。

一部は5ナンバーサイズをキープ

嬉しいことにクロスターではない普通のフリービーの”エア”では5ナンバーサイズに収まっているようです。
今や5ナンバーサイズに固執することは稀でしょうが、日産・セレナやフリードは5ナンバーサイズのグレードを残すようです。

ハイブリッド車でも4WDの設定がある

ここが一番のサプライズだと思います。
先にe:HEVを搭載している車はSUVやフィットといった例外を除き、ステップワゴン、オデッセイ、シビック、アコードのように4WDの設定がありませんでした。
これはリアにモーターを搭載することなく、ガソリン車と同じプロペラシャフトを通してフロントから駆動力を伝達する方式なので、そのスペースが確保できないモデルでは4WDの設定が無かったためで、フリードはフロアパネル形状の工夫でなんとかしたようです。
ハイブリッドのステップワゴンが欲しかったけど4WDじゃないと…といった人に今回のフリードハイブリッドの4WDは有難い選択肢だと思います。